古い家具の薫り
- 2013/02/28
- 【お知らせ】
今日は「知春草生」のテーマ、木製古家具について少し。

現在、九州大学は箱崎から伊都キャンパスへの移転が進行中ですが、その手始めとなった工学部移転の際には、
多くの木製什器類が廃棄されていきました。
(これについては話のネタ山積みですが、とてつもなく長くなりそうなのでそこはまたあらためて、)
今回展示に用いるのは、その当時九大博物館との協力で実現したレスキュー計画により、廃棄の憂き目を免れた家具達です。
現在、特別な時を除いては倉庫へ保管されていますが、リペア方法なども含め、今後は様々な可能性があるでしょう。
この「知春草生」展では、リペアなどの処置を施していないもの、つまり手つかずのままの状態を見て頂こうと思います。
いわば年月を重ねた証でもある傷やいたみが、もう1つのテーマである植物標本やいきた花などとの響き合いの中で、
どのように感じていただけるのか、
十人十色、見てくださった方の様々なご意見ご感想、それ自体が今後の活用方法への指針となると思っています。
ぜひ、皆様の目でお確かめください。

レスキュー当日、
小雨のなか多くの家具が運び出されました。
「知春草生」
- 2013/01/10
- 【お知らせ】
あけまして、と寒さに震えながらのご挨拶も時節を過ぎ、寒さだけを残してまた日常が戻ってきました。
昨年は、かたやGROUのオーダーツアー、かたや木版画ワークショップとそれぞれがいろいろな地に赴きました。
各地で沢山の方にお会いしながらお世話になりながら、服を作って版木を彫っての日々。
予想以上のオーダーに未だお渡しできていないお客様や、彫りの細かさに苦戦された方には恐縮しつつ、
嬉しい出会いに感謝しきりの年末年始を過ごしました。そんなわけで、

新年早々、qulteから展示イベントのお知らせです。
去年は機会に恵まれなかった、九州大学総合研究博物館との3回目となる共催展示。
今回のタイトルは
「知春草生」
春草ノ生ズルヲ知ル
会期は3/11(月)〜18(月)の一週間。
サブタイトルを「活きる木製什器展」と題して、過去2度の展示を含めた集大成的な展示と、
それをふまえた新たな試みの2段構えでまいります。
まず、会期前半は木製古家具や博物館の収蔵品を用いて、qulteが空間をしつらえます。
後半は、花人の坂村岳志さんをお迎えし、花と器と木製 古家具による展示となります。
これ、わたし達自身とても楽しみにしております。
まずは、概要のみお知らせでした。
詳細は進行次第随時お知らせします。

今年も宜しくお願いいたします。
GROU オーダー会ツアー2012A/W
- 2012/10/09
- 【お知らせ】
いつの間にやら日が落ちるのもすとんと早くなりました。
つるべ落しに抗うように、懸命に遊ぶ子供達にも半袖の姿は無く、今年は久しぶりの秋らしい秋。
肌をなでる風の冷たさに洒落っ気心も騒ぎだすこの季節、GROUからのお報せです。
昨年より、力を入れてきた受注形式のオーダー会。
おかげさまで好評を頂き、この秋は3カ所を巡るオーダー会ツアーとなりました。
4回目となる熊本orangeを皮切りに、長崎では黄檗宗の名刹興福寺、
波佐見では旧い焼き物工場をリノベーションしたmonne porteへと参ります。
orangeは隣の橙書店も含め、初めて訪れた時から自分の中でのとっておきとなった場所。
あか寺とも呼ばれる興福寺は、日本の中の中国とゆうようなエキゾチックな空間美にドキドキしてしまうし、、、
波佐見という土地自体が心地好いモンネポルトも、敷地全体に渡りリノベーションが施されたとても素敵な空間です。
もう3カ所それぞれに魅力たっぷり、そんな個性的な空間でGROUの服はどのように映るのか、、、
僕自身とても楽しみにしています。
GROU

GROU 2012A/W オーダー会ツアー
◇10/5(fri)~10/14(sun)
熊本 orange
orange
◇11/2(fri)~11/4(sun)
長崎 興福寺
興福寺
◇11/10(sat)~11/8(sun)
波佐見 monne porte
monnne porte
いずれも秋の行楽にもぴったりな場所ばかり、皆様のお越しをこころよりお待ちしております。
時間
- 2012/07/25
- 【全体】
昨夜は箱崎の人形飾り。
この祭りを見るのも、もう6度目となりました。

日も暮れて、子供達がそろそろと家に戻る頃、ビールを軽くひっかけて
ふらふらと弁財天さんへ向かえば、ゆらゆら集まる人影の、楽しげなのは酒盛りかしら。
薄明かりの中近づけば、行きつけのスーパーや商店街、行き交う道で見覚えのある顔ばかり。
もちろん年齢的にも住人歴的にも大先輩な方ばかり。
なんか怪しげなのが来てすみません、って恐縮しながら挨拶すれば、おーよく来たね、
また痩せたっちゃないと?、最近商売の調子はどうね?、なに本殿の中が見たい?
おーそんなら灯りをつけてやろう、上がっていいよ構わん構わん、なんて言いながら、
代わる代わるに神社の伝承から地域の変遷、石碑の由来なんかを教えてくださり、
人は替われど話の内容は同じだったりするのも、これまたなんとも快く、充ちに満ちた気持ちにしてくれる。
良い心持ちになったところへ、よしよし飲んでいかんね、なにもう酒が無いビールが無い?
なら、これを持っていきなさい、これがいいこれがいい、なんて2ℓペットボトルのお茶まで
頂戴いたしまして、もう心から楽しい一時。
6年も住んでいると、当初のような新鮮な驚きなんかは無くなってしまうけれど、
それとすり替わるように、こんなに嬉しい事があるのかと、時間が経つというのは
こういう事かと、これも一つの新鮮な驚きで、いやいや嬉しありがたしの夜でした。
あとは、週末に茅の輪をくぐれば、きっと今年も素敵な夏となりましょう。
見上げればスキッと澄んだ夏の夜空、そう今週末の箱崎は夏越し祭ですよ。

どうぞ皆様の夏も、思いっきり素敵になりますように。
※
一昨年、昨年と続いた九州大学総合研究博物館との特別展示企画。
今年はどうなの?と声をかけて頂く事も多いのですが、本年度は
未だ納得のいくイメージが持てず、お知らせできる段階にありません。
進展があり次第、こちらのブログでもお知らせいたします。
楽しみにしてくださっている方、申し訳ありませんがしばしお待ちくださいね。