古い家具の薫り
- 2013/02/28
- 【お知らせ】
今日は「知春草生」のテーマ、木製古家具について少し。

現在、九州大学は箱崎から伊都キャンパスへの移転が進行中ですが、その手始めとなった工学部移転の際には、
多くの木製什器類が廃棄されていきました。
(これについては話のネタ山積みですが、とてつもなく長くなりそうなのでそこはまたあらためて、)
今回展示に用いるのは、その当時九大博物館との協力で実現したレスキュー計画により、廃棄の憂き目を免れた家具達です。
現在、特別な時を除いては倉庫へ保管されていますが、リペア方法なども含め、今後は様々な可能性があるでしょう。
この「知春草生」展では、リペアなどの処置を施していないもの、つまり手つかずのままの状態を見て頂こうと思います。
いわば年月を重ねた証でもある傷やいたみが、もう1つのテーマである植物標本やいきた花などとの響き合いの中で、
どのように感じていただけるのか、
十人十色、見てくださった方の様々なご意見ご感想、それ自体が今後の活用方法への指針となると思っています。
ぜひ、皆様の目でお確かめください。

レスキュー当日、
小雨のなか多くの家具が運び出されました。
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